雛祭り@五料の茶屋本陣

雛祭りって好きなんです。
敷布が赤いからすごく華やかで、春だなぁって。


高校生の時かな。
福松人形っていう本当に生きてる子供みたいな
ふっくらした質感の愛らしい人形を見てものすごい衝撃を受けたんです。
それ以来日本人形に興味があって、
(ビスクドールとかは無知で全然分からないです)
集めたりはしないけど、各地の昔人形を見に行くのが密かに好きです。
雛人形は特にそうなんだろうけど
人形って要は子供を護る(身代わり)ために贈るんですね。
で、人形は20年でお役目を終える。という話を聞いたことがあったので
それに便乗して、うちの雛人形は二十歳を最後に出さなくなりました。
ほんとは出してあげたいんだけど、
すっごいすーっごい大変なんだよ!組み立てが!(笑)
ステージの設営みたいに(流石にそれはオーバー)雛段の鉄骨組み立ててさー、
人形1人1人にちっちゃな道具持たせてさー、
持たせたのに気付くと手から落ちてるしさー。


……こんなこと書いてると
大雑把なのがバレますな。


でもね、
今年は見せたら喜んでくれそうな外国人の友達が何人かできたので(その話はまた後日)
意を決して「よし!出すか!」と思ったんだけど、それに気付いたのが既に2月の下旬で
たった1週間のために出す気にはなれず…。
早く片付けないとお嫁行けないらしいし。
それは困る(笑)。
でもやっぱり、
日本の行事だよーと写真を送ってあげたいなぁと思い
そんなわけで群馬県指定史跡の五料茶屋本陣に来たわけです。








 

お屋敷の中が一面ズラーっと古い人形で埋め尽くされてるので、
人形が怖い人にとっては恐らく悪夢のような光景です。
(私は好きですよ。)
享保雛もいたんだけど、残念ながら保存状態があまりよくなくて
御内裏様がシュールだったので写真は載せません。
何年か前にも雛祭りの時に来たことがあるんだけど
五月人形もやってるそうなので、時間があったらまた来てみよう。












 

こういう古民家みたいな所大好きだぁ。
縁側から庭園を眺めながらひなたぼっこする、おばあちゃんのような私(笑)。
お東前の門(多分これが正面)と大きな梅の木と妙義山


門の外から建物の写真を撮っていたら
受付の割烹着のおばちゃんがお屋敷の中に入ろうと横切ったんですが
それもとても味があったので私は一向に構わなかったんだけど、
私に気付いたおばちゃんが
「あら!やだ私ったら!ごめんなさいね、邪魔よね邪魔よね!」
と、軽く“手を上げろ”状態でパタパタ走り去って行ったのが
もう可愛くて可愛くて(笑)。
思わず笑いながら
「いえいえ、とんでもないです!」って言ったんだけど、
おばちゃん素早かったから聞こえてたかどうか。(笑)